クリニックブログ

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待ちに待った根管治療ハンズオンセミナーに行ってきました(^^)

コロナウィルスの流行により、歯科界はそれまで対面式が中心だったセミナーのほとんどが、zoom等を使用したウェビナーに切り替わってしまいました。もちろんウェビナーには最先端の知識を隙間時間に効率よく学べる良さがありますが、やはり歯科医療は腕がナンボの世界なので、最良の機械・材料を使いこなし、今までの不可能を可能にするべく技を磨き続ける必要があります。

ハンズオンとは、たとえば今回だと根管治療専門の先生に実習で直接指導をもらうセミナーのことで、歯科医師が自分のスキルを向上させるほとんど唯一の機会のことです。

感染対策を講じながら、開催に尽力して下さってる講師の先生やスタッフの皆さん、ありがとうございます。

今回は【根管治療に使うニッケルチタンロータリーファイル】のハンズオンです。と言っても伝わらないので、今回はまず説明からしますね(^^)

根管治療とは歯根の内部（根管と言います）の細菌感染に伴う様々な症状（根尖の膿や嚢胞、痛みや腫れ）を治す為の治療です。

根管内の細菌感染がなぜ起こるか？　大きく分けて２通りのパターンがあります。

①詰め物・被せ物を装着する前に、虫歯や感染歯質を取り切れていないパターン

＝どんなにキレイな詰め物を作っても、装着時にバイ菌が残っていれば当然、後からバイ菌が再増殖します

これは特に保険治療など、不十分な施術時間しか掛けれない場合に起こりやすい、率直に言うと“雑な治療”に起因するものです。汚染物質を完全に除去しきれていない歯の内部では、残った細菌がゆっくりと増殖し、内部の再汚染が広がってしまいます。つまり、再増殖を防ぐためには、虫歯と感染歯質を取り残しがないように完全に、しかも余分に削らないようにピンポイントに少しずつ削らないといけません。

②詰め物・被せ物を装着後に、歯と人工歯の隙間から細菌感染を起こしているパターン

＝詰め物と歯の接合面に隙間が開くと、たとえそれがどんなに小さくても、唾液を介してバイ菌が侵入し、内部感染を引き起こします（微少漏洩と言います）

これは特に銀歯など、歯と詰め物の間の接着が甘くなりやすい治療後や、精度の低い詰め物の隙間やギャップから細菌感染してしまうものです。つまり、一度削った歯の内部を守るためには、段差や隙間のない高精度な詰め物で歯の形態を回復し、それを強固な接着により歯の表面に強力なバリアを作らないといけないのです。

①の対策としては虫歯を削る際に、う蝕検知液という虫歯だけを染め分けるマーカーが必需品です。また感染組織を取り残さないためには、まずはよく見える必要がありますので、高倍率のルーペや、マイクロスコープも欠かせません。

②の対策としては、より強固で、永続的な接着界面の維持が望めるセラミック治療やダイレクトボンディングなどの、接着療法をおすすめします。また最高の精度を出すためには、型どりはシリコン、型どり前の歯肉圧排は欠かせません。

※詰め物の接着について

・銀歯など金属と歯の結合様式＝合着！

・セラミックやコンポジットレジンなどメタルフリー材料と歯の結合様式＝接着！！

合着とは表面の凸凹の間にセメントを入れ、物理的な嵌合力により、摩擦でずれないように結合させる力のことです。接着とは、詰め物と歯を、分子レベルで化学的に結合させる強固な力のことです。どちらが、歯の内部感染を防ぐ為には、接着のほうが有利です。

今回の【根管治療に使うロータリーファイル】は根管治療時の①の対策になります。 つまり感染した根管内の感染物質を取り除く為に使う、先進の器具ですね！

ニッケルチタン製で、それぞれ固有の根管内形態を壊すことなく、根管内の感染歯質や汚染部を隅々まで削合、洗浄するための器具です。

今後、NANO dental care 茅場町新川では、根管治療の際、全面的にこれらのシステムを活用していきます。

テクノロジーが進歩すると、医療は進化していきます。 従来の根管治療とどう違うのか、続きはまた今度まとめてお伝えしますね(^^)

それにしても、他の参加者の方も実習中真剣そのもので、追いて行かれないように集中力マックスでやっていたので、へとへとでした。。。

自分のスキルを高めるために、休日返上で勉強をする歯医者さんがこんなにいっぱい！　日本の歯科医師は本当に真面目です！

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NANO dental care 茅場町新川
院長　細川 翔太

〒104-0033
東京都中央区新川1-11-11 1F

Tel.0362752973 Fax. 0362752974
Email:nanodentalcare2020@gmail.com
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